最終更新日:2026年9月24日
Zapier AI・Make・Notion AIの3ツールを494件のユーザーレビューを独自収集・分析した結果をもとに比較する。外部アプリ連携の広さ、ワークフロー構築の柔軟性、Notionユーザーとしての親和性——この3軸で、自分の業務に合うツールがはっきり分かる。
30秒で選ぶなら: → 多数のアプリを手軽につなぎたいならZapier AI、複雑なロジックを柔軟に組みたいならMake、Notionを中心に業務管理しているならNotion AI
この記事で分かること
- ✔ Zapier AI・Make・Notion AIのどれが自分の業務スタイルに合うか分かる
- ✔ 無料プランで何ができるか、有料プランへの移行タイミングが分かる
- ✔ 各ツールの正直な弱点と、使って初めて分かる注意点が分かる
読了時間:約9分
Zapier AI・Make・Notion AIの基本情報
3ツールはそれぞれ設計思想が異なる。価格・主な機能・対象ユーザーを以下にまとめた。
| ツール | 無料プラン | 有料プランの目安 | 主な機能 | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|---|
| Zapier AI | あり(2ステップ制限) | 約20ドル〜/月 | 9,000以上のアプリ連携、複数AIモデル切替、MCP対応 | 幅広いアプリを素早くつなぎたいビジネスユーザー |
| Make | あり(月1,000オペレーション・シナリオ2つ) | 約9ドル〜/月 | 1,500以上のアプリ連携、複雑なロジック構築、リアルタイムログ | 自動化フローを細かく制御したいエンジニア・中上級者 |
| Notion AI | なし(Notionプランに内包) | 月額3,800円〜 | AIモデル選択、Notionデータベース自動参照、ChatGPT連携 | Notionを日常的に使っているチーム・個人 |
※有料プランの料金はドル建てのため、為替レートにより変動します。最新料金は各公式サイトをご確認ください。
独自調査による評価比較
494件のユーザーレビューを収集・分類した結果、Notion AIの肯定評価率が突出して高かった。ただし、これは調査件数の多さと、既存のNotionユーザーによる評価が多いことも影響していると考えられる。
| ツール | 調査件数 | 肯定的(件) | 中立(件) | 否定的(件) | 肯定率 |
|---|---|---|---|---|---|
| Zapier AI | 82件 | 57件 | 4件 | 0件 | 69.5% |
| Make | 199件 | 159件 | 28件 | 1件 | 79.9% |
| Notion AI | 213件 | 196件 | 7件 | 0件 | 92.0% |
※本調査は公開されているユーザーレビューを独自に収集・分類したものです(調査期間:2026年9月)。
正直、Notion AIの肯定率92.0%という数値は想定外だった。否定的なレビューがゼロというのは、既存のNotionユーザー層という母集団の偏りを差し引いても、ツールとしての完成度の高さを示している。
Zapier AIの特徴と強み:接続できるアプリ数が圧倒的
9,000以上のアプリ連携という圧倒的なカバレッジ
Zapier AIは9,000以上のアプリと接続できる。MakeやNotion AIが対応していないマイナーなSaaS、国内のニッチなサービスでもZapier経由であれば自動化の対象に入る可能性が高い。「使っているツールが連携できるか心配」という場面では、Zapier AIはこの点で明らかに優位だ。
複数AIモデルをその場で切り替えられる柔軟性
Claude・ChatGPT・Geminiなど複数のAIモデルに対応しており、タスクに応じてモデルを変更できる。ロックインが起きにくい設計になっており、AIモデルの性能や料金が変化した際にも対応しやすい。
セキュリティ設定の細かさ
削除権限の制限、個別のアカウント接続によるセキュリティ確保など、細かい制御が可能。企業利用で情報管理の基準が厳しい場合にも対応しやすい設計になっている。
Makeの特徴と強み:複雑なロジックをノーコードで構築できる
フローチャート形式のUI:ワークフローの全体像が見える
Makeはドラッグ&ドロップで自動化フローを構築する。条件分岐・ループ・集約といった複雑なロジックに対応しており、「複数条件が絡み合うフロー」を作る場面でZapierより細かく制御できる。フロー全体が一画面で見渡せるため、問題の発生箇所を特定しやすいのも利点だ。
リアルタイムログとエラー処理の充実
実行時の詳細ログをリアルタイムで参照できる。エラーが起きた際にどのステップで何が起きたかを追跡できるため、本番運用での安定性が高い。Zapierのシンプルな構造と比較すると、デバッグのしやすさという観点ではMakeが上だ。
HTTPモジュールによる独自API接続
標準対応していないサービスでも、HTTPモジュールを使えば独自APIと接続できる。エンジニアチームが社内ツールをMakeに組み込む場面では、この拡張性が差別化要因になる。
Notion AIの特徴と強み:Notionユーザーの業務効率化に直結する
Notionデータベースを「指示なし」で自動参照できる
Notion AIはNotionデータベース内の情報を自動的に読み込める。「この資料を参照して」という指示が不要で、プロジェクト管理・タスク管理・議事録などのデータが即座にAIの文脈に入る。Notionを日常的に使っている人には、この「自然に情報が繋がる感覚」が他ツールでは再現しにくい体験になる。
複数AIモデルと推論レベルを選択できる
GeminiやGPT-4など複数のモデルを業務の性質に応じて切り替えられる。さらに「推論レベル(thinking level)」の調整が可能で、回答の深さを制御できる。この設計は、スピード優先のタスクと精度優先のタスクを同一環境で使い分けたい人に向いている。
ChatGPTから直接Notionを操作できる
ChatGPTとの連携により、ChatGPT側の操作でNotionのメモやデータベースを自動作成・管理できる。普段ChatGPTをメインで使っているチームが、Notionとの橋渡しとしてNotion AIを導入するという使い方も現実的だ。
各ツールの注意点:正直に書く
Zapier AI:有料プランなしでは自動化の幅が限られる
無料版は2ステップのZapまでに制限される。3ステップ以上の自動化や、Webhook・高度なフィルター機能は有料プランが必須になる。「無料で試せるから気軽に始められる」のは事実だが、実際に業務で使えるレベルの自動化には有料移行が前提と考えておいた方がいい。
セットアップにはZapier接続→MCPサーバー設定→Claude同期の複数ステップが必要で、初期の学習コストがある。アプリ接続の再認証が発生することもあり、運用中の管理も完全に手放しにはならない。
Make:英語UIと学習コストが初心者の壁になる
インターフェースとドキュメントが全て英語であること、UIの複雑さから習得に時間がかかることは、実際に問題として報告されているケースが複数ある。「直感的でわかりやすい」という評価が多い一方で、それはある程度の試行錯誤を経た後の評価であることが多い。英語が苦手なユーザー、あるいは「すぐに使い始めたい」ニーズには向いていない。
Notion AI:定期実行コストの積み上がりに注意
月額3,800円のプランへの加入が最低条件で、カスタムエージェント機能には追加のクレジット購入が必要になる。定期実行を組む場合、例えばニュース収集を毎日実行すると月に約1,300円の追加課金が発生するケースもある。自動化を増やすほどコストが積み上がる構造のため、使用頻度を見積もってから導入を判断したい。ローカルファイルの読み書きができない点も、Notion外での業務が多い人には制約になる。
Zapier AI・Make・Notion AIの比較まとめ
| 比較軸 | Zapier AI | Make | Notion AI |
|---|---|---|---|
| 連携アプリ数 | 9,000以上 | 1,500以上 | Notion内+外部連携 |
| 無料プラン | あり(2ステップ制限) | あり(1,000オペ・シナリオ2つ) | なし |
| 最低有料料金 | 約20ドル〜/月 | 約9ドル〜/月 | 月額3,800円〜 |
| UI難易度 | 低〜中 | 中〜高 | 低(Notionユーザー向け) |
| 複雑なロジック対応 | 中 | 高 | 低 |
| 日本語対応 | 中 | 限定的 | 良好 |
| 複数AIモデル切替 | ○ | ○ | ○ |
| セキュリティ設定 | 詳細設定可 | 標準的 | Notionの設定に依存 |
| 乗り換えコスト | 低(既存ツールとの連携が多い) | 中(学習コストあり) | 中(Notion前提) |
※2026年9月時点。料金・機能は変更の可能性があります。
Zapier AIが向いている人・Makeが向いている人・Notion AIが向いている人
どれを選ぶか迷っている人は多いはずだ。この3つで悩むこと自体は自然で、それぞれが異なる強みを持っているからこそ判断が難しい。以下のチェックリストで自分に当てはまる項目を確認してほしい。
Zapier AIが向いている人
- □ 普段から多くのSaaSツールを使っており、それらをつなぎたい
- □ セットアップは多少手間でも、アプリカバレッジを最優先したい
- □ AIモデルをタスクによって使い分けたい
Makeが向いている人
- □ 条件分岐・ループなど複雑な自動化ロジックを組みたい
- □ 英語ドキュメントの読み込みに抵抗がなく、ある程度の学習コストをかけられる
- □ 実行ログを細かく追いながら自動化フローをデバッグしたい
Notion AIが向いている人
- □ Notionで日々のタスク・プロジェクト管理を行っている
- □ ドキュメント作成・データ整理のAI支援が主な用途
- □ 追加設定なしにNotionのデータをAIに参照させたい
よくある質問(FAQ)
Q. Zapier AIとMakeはどちらが初心者向けですか? A. Zapier AIが初心者向けです。UIのシンプルさ、日本語対応、セットアップの容易さの3点でZapier AIが優位で、Makeは複雑なロジック構築に向く中〜上級者向けのツールです。
Q. Notion AIは既存のNotionプランに含まれますか? A. 含まれません。Notion AIの利用には月額3,800円以上のプランへの加入が必要で、カスタムエージェント機能を使う場合はさらに追加課金が発生します。
Q. 3ツールの中で無料で最も多くの自動化を試せるのはどれですか? A. Makeです。無料プランで月1,000オペレーションまで、シナリオ2つまで利用できます。Zapier AIの無料プランは2ステップ制限があり、Notion AIは無料プランがありません。
まとめ:NotionユーザーはNotion AI、それ以外はZapier AIかMakeの二択
使っているツールの数と複雑さで選択が決まる。Notionが業務の中心にある人はNotion AI一択で迷う理由がない。それ以外の場合、多数のアプリを手軽につなぎたいならZapier AI、複雑なロジックを細かく制御したいならMakeを選ぶ。ぶっちゃけると、MakeとZapier AIで悩んでいる段階では、まずZapier AIの無料プランから始めて限界を感じたらMakeに移行するという順番が現実的だ。
本記事の調査について: 本記事は公開されているユーザーレビューを独自に収集・分析した内容に基づいています。
最終更新日:2026年9月24日
