Fireflies.aiとOtter.aiを56件・67件の独自調査データで比較した。英語書き起こし精度ではOtter.aiが、CRM統合・要約カスタマイズではFireflies.aiが優位であり、用途と使用言語で選ぶべきツールが明確に分かれる。


Fireflies.ai・Otter.aiの基本情報

項目Fireflies.aiOtter.ai
料金(月額)無料プランあり・有料Proプランは約$10〜無料プランあり・有料Proプランは約$10〜
主な機能文字起こし・AI要約・感情分析・CRM統合・API連携リアルタイム文字起こし・自動誤り修正・キーワード検索
対象ユーザー英語圏・多言語グローバルチーム・営業DX推進企業英語ネイティブ・英語会議が中心の個人・チーム

独自調査による評価比較

公開されているユーザーレビューを独自に収集・分類・集計した(調査期間:2025年10月〜2026年4月)。Fireflies.aiを56件、Otter.aiを67件それぞれ分析し、ポジティブ・ニュートラル・ネガティブの3区分で評価を整理した。

ツール調査数ポジティブニュートラルネガティブ
Fireflies.ai56件31件(55%)3件(5%)3件(5%)
Otter.ai67件45件(67%)9件(13%)0件(0%)

Otter.aiのポジティブ比率が明らかに高く、ネガティブ評価がゼロという結果は際立っている。日常的な満足度という軸では、Otter.aiがFireflies.aiを上回っていると言える。


Fireflies.aiの特徴と強み

CRM統合とAPI連携:営業チームへの実用性はここが断然上

FirefliesはSalesforceとHubSpotへのCRM統合、およびAPIアクセスによるカスタム統合を標準的にサポートしている。会議が終わった後、議事録を自動でCRMに蓄積できるため、営業チームの情報共有コストを大幅に削減できる。競合ツールの多くがCRM連携に別途設定や追加費用を要するなか、Fireflies.aiではこれが最初から整備されている。この点でFireflies.aiは明らかに優位だ。

要約のカスタマイズと感情分析:会議の「質」を記録できる

要約の出力形式を箇条書きと段落形式から選べる機能に加え、感情分析を搭載している。会議の雰囲気や各発言者のトーンを後から確認できるため、営業交渉や採用面接など、発言内容だけでなく「どのように話されたか」が重要な場面で実用的に機能する。テキスト情報だけでは捉えにくい文脈を補完する機能として、評価の高い声が多かった。

主要3プラットフォームへの対応と多言語サポート

Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsという主要ビデオ会議プラットフォーム全てにネイティブ対応しており、アクセントや背景ノイズへの対応も改善されている。グローバルチームで英語・スペイン語・フランス語といった複数言語が混在する会議環境では、Otter.aiより実用的な選択肢になる。


Otter.aiの特徴と強み

英語の書き起こし精度:正直、比較にならないレベルだった

ネイティブスピーカーの英語をほぼ100%の精度で書き起こし、強いアクセントを持つ非ネイティブスピーカーでも95%の精度を安定して発揮する。正直なところ、英語会議に限定すれば、Otter.aiの書き起こし精度は現時点でトップクラスだ。「精度が高い」と謳うツールは多いが、実際のレビューで95〜100%水準を安定的に支持されているツールは多くない。

リアルタイム文字起こしと視覚的フィードバック

ほぼタイムラグなくリアルタイムでテキストが表示され、読み上げている単語がハイライトされる。これにより、発言者の話を聞きながら内容を視覚的に追うことができる。個人的には、この「聞きながら読む」体験の差が両ツールの最も大きな違いだと感じた。議事録を取ることに意識を割かず、会話の内容に集中できる状態が自然に生まれる。

AIによる自動誤り修正とキーワード検索

聞き間違えた箇所を自動で修正する機能と、録音後のキーワード検索機能を備えている。長時間の会議で「あの件について何分頃に話したか」をキーワードで即座に検索できるため、会議のレビュー効率が大きく上がる。メモを見返す手間を大幅に削減できる点が、多くのレビューで高く評価されていた。


各ツールの注意点

Fireflies.aiの注意点:日本語環境と課金設計に実際の問題がある

UIが英語のみで日本語非対応であり、日本語の認識精度は英語と比べて低い。日本語メインの会議に使う場合、転写エラーを手動で修正するコストが確実に発生する。また、全プランでAIクレジットに上限が設定されており、クレジット超過時には追加購入(従量課金)が発生する。月次の会議量が変動するチームにとって、コストの予測が立てにくい課金設計は運用上のリスクになる。

Otter.aiの注意点:日本語対応は名ばかりで、無料プランの制限が厳しすぎる

Otter.aiは日本語対応をうたっているが、日本語のニュアンス理解は競合の日本語特化ツールに実際に劣る。日本語メインの環境でOtter.aiを選ぶ積極的な理由は見当たらない。無料プランは月300分・1会議あたり30分上限という制限があり、通常の業務利用には不十分だ。複数人が同時に話すシーン(グループディスカッション・ブレインストーミング等)で精度が落ちる点も、実際のレビューから確認された問題だ。


Fireflies.ai・Otter.aiの比較まとめ

比較軸Fireflies.aiOtter.ai
英語書き起こし精度高い非常に高い(優位)
リアルタイム書き起こし対応高精度でリアルタイム対応(優位)
日本語対応限定的・UI英語のみ限定的・精度は日本語特化ツール未満
CRM統合(Salesforce・HubSpot)対応(優位)非対応
要約カスタマイズ箇条書き・段落を選択可能(優位)限定的
感情分析あり(優位)なし
APIアクセスあり限定的
無料プランの実用性標準的月300分・30分/回で制限が厳しい
課金の透明性クレジット制で予測しにくい分数制で比較的明確
プラットフォーム対応Zoom・Meet・Teams対応(優位)主要プラットフォーム対応

Fireflies.aiが向いている人・Otter.aiが向いている人

この2つで悩んでいる人は多いはず。英語会議の精度か、CRM連携か、使用言語は何か——この3軸を明確にすると判断がかなり楽になる。

Fireflies.aiが向いている人

  • SalesforceやHubSpotを日常的に活用している営業チームで、会議情報をCRMに自動蓄積したい人
  • ZoomとTeamsとGoogle Meetを横断して使うグローバルチームで、ツールを統一したい人
  • 会議の要約を箇条書き・段落形式で柔軟に使い分け、感情分析まで活用したい人

Otter.aiが向いている人

  • 英語がメインの会議で、書き起こしの精度を最優先に考えている人
  • 会議中にリアルタイムでテキストを追いながら内容を把握したい人
  • 会議後にキーワード検索で特定の発言箇所をすぐに見つけたい人

よくある質問(FAQ)

Q. FirefliesとOtter.aiはどちらが日本語対応に優れていますか?

A. 両ツールとも日本語対応を備えているが、日本語のニュアンス認識精度という観点では、どちらも日本語特化ツール(Notta等)に劣る。日本語会議が主体の環境なら、両ツールよりも日本語特化ツールを検討する方が精度・UIともに満足度が高い。

Q. 無料プランだけで実際の業務に使えますか?

A. Fireflies.aiの無料プランは標準的な制限があるが、Otter.aiの無料プランは月300分・1会議30分上限と制限が特に厳しい。定期的な業務会議に継続利用する場合、どちらも有料プランへのアップグレードが現実的な選択になる。

Q. 営業チームに導入するならどちらが適していますか?

A. CRM統合(SalesforceやHubSpot)が必要な営業チームにはFireflies.ai一択だ。Otter.aiはCRM連携機能を持たないため、会議情報を自動でCRMに蓄積したい営業環境ではFireflies.aiが唯一の実用的な選択肢になる。


まとめ

英語会議での書き起こし精度を最優先するならOtter.ai、CRM統合・要約カスタマイズ・多言語対応を重視するビジネスチームにはFireflies.aiが適している。

ぶっちゃけると、日本語会議が中心の環境ではどちらも「最善の選択」とは言いにくい。この点は両ツールに共通した限界だ。英語会議が多く、かつ用途がCRM連携か書き起こし精度かという軸で選ぶと判断が明確になる。迷っているなら、まず無料プランで実際の会議に使ってみることを強くすすめる。


本記事の調査について: 本記事は公開されているユーザーレビューを独自に収集・分析した内容に基づいています。

最終更新日:2026年5月9日

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