最終更新日:2026年10月14日

読了時間:約9分

30秒で選ぶなら: → ノーコードで手軽に始めるならZapier AI、複雑なフローを柔軟に組みたいならMake。


この記事で分かること

  • ✔ Zapier AIとMakeのどちらが自分の用途に向いているか分かる
  • ✔ 無料プランでできることと制限が分かる
  • ✔ 料金・機能・使いやすさを一覧で比較できる

どちらを選ぶか迷っている人は多いはず。Zapier AIとMakeはどちらもAIワークフロー自動化の有力候補だが、設計思想が大きく異なる。この記事では、ユーザーレビュー計283件(Zapier AI:83件、Make:200件)の独自分析をもとに、2ツールの特徴・料金・向き不向きを比較する。


Zapier AI・Makeの基本情報

項目Zapier AIMake
月額料金(無料プランあり)無料〜(有料プランは約$19.99〜、執筆時点で約3,000円〜。1USD=150円換算)無料〜(有料プランは約$9〜、執筆時点で約1,350円〜)
連携アプリ数9,000以上1,500以上
主な機能ノーコードAIエージェント、Zap自動化、テンプレート多数フローチャート型ワークフロー、条件分岐・ループ、HTTPモジュール
対象ユーザー非エンジニアでも使えるシンプル自動化を求めるビジネスユーザー複雑なロジックや独自APIとの連携が必要な中〜上級ユーザー

※為替レートにより変動します。最新料金は公式サイトをご確認ください。


独自調査による評価比較

公開されているユーザーレビューを独自に収集・分類した結果は以下の通り(調査期間:2026年10月)。

ツール調査件数ポジティブニュートラルネガティブ満足率
Zapier AI83件58件(70%)4件(5%)0件(0%)70%
Make200件159件(80%)29件(15%)1件(0.5%)80%

Makeはサンプル数が多く、かつ満足率もやや高い。ただしニュートラル評価の割合はZapier AIより高く、「使いこなすまでに時間がかかった」という声が一定数含まれている。


Zapier AIの特徴と強み

ノーコードAIエージェント:エンジニア不要で自動化を始められる

Zapier AIはノーコードのAIエージェントビルダーを提供しており、プログラミングの知識がなくても自動化フローを構築できる。Google Calendar・Slack・SNS等、9,000以上のアプリと接続可能で、「とりあえず動かしてみる」ハードルが低い。

エージェントプレビュー機能で自動テストも実行できるため、本番稼働前に動作確認ができる点は実務で信頼しやすいポイントだ。

テンプレートと柔軟なカスタマイズ:スピード立ち上げに強い

営業・マーケティング・SNSなど用途別の事前構築テンプレートが豊富で、ゼロから設計しなくても即日運用が可能。テンプレートを出発点にカスタマイズする使い方が最も効率的で、実際に「セットアップが速かった」という評価がポジティブ件数の中で最多だった。

複数の用途向けに別々のエージェントを作成できるため、部門ごとに異なるワークフローを並行管理するケースでも対応しやすい。


Makeの特徴と強み

無料プランでも多段階フローを組める:Zapierより有利な点

Makeの無料プランは複数ステップのシナリオを作成できる。Zapierの無料版が2ステップまでに制限されているのに対し、Makeはより複雑なフローを無料で試せる。ここはMakeが明らかに優位だ。

無料プランの制約は月1,000オペレーション・アクティブシナリオ2つまで。本格運用には有料プランへの移行が必要になるが、機能検証の段階では十分な余地がある。

生成AIとの深い統合と高度なロジック:中〜上級者向けの柔軟性

ChatGPT・Claude・Geminiなどの生成AIをモジュールとして組み込めるほか、HTTPモジュールで独自APIとも接続できる。条件分岐・ループ・集約といった複雑なロジックに対応し、エンタープライズ用途の処理フローも設計できる。

フローチャート形式のドラッグ&ドロップUIにより、ワークフローの全体像を視覚的に把握しやすい。エラー処理機能と実行時のリアルタイムログも充実しており、本番稼働後のトラブルシューティングがしやすい。


各ツールの注意点

Zapier AIの注意点:無料版の制限と手動調整の手間

無料版は2ステップまでに限定されており、シンプルなオートメーション以外には対応できない。3ステップ以上の処理やWebhook等の高度な機能は有料プラン必須だ。

実際にセットアップ時にエラーが発生して手動で修正が必要になるケースがある。連携アプリごとに認証設定が必要で、ステップ数が多い構成では設定の手間が積み重なる。プラットフォーム間の仕様差異による制限(例:Pinterestの文字数制限)も存在し、思い通りに動かない場面が出てくることは知っておきたい。

Makeの注意点:英語UIと学習コストの高さ

正直、Makeの最大の課題はUIと学習コストだ。インターフェイス・ドキュメントが全て英語で、英語が苦手なユーザーには操作が難しい。フローチャート型UIは強力だが、慣れるまでの時間がかかる。

実行間隔は有料プランでも最短1分ごとに制限されており、リアルタイムに近い処理が必要な用途には対応できない。処理量が増えると上位プランへの移行が必要になるため、スケールアップ時のコスト計算は事前に確認しておくべきだ。


Zapier AI・Makeの比較まとめ

比較軸Zapier AIMake
連携アプリ数9,000以上(Zapier AIの勝ち)1,500以上
無料プランの自由度2ステップ制限(Makeより不利)多段階フロー可能(Makeの勝ち)
初心者の使いやすさノーコード・日本語対応あり(Zapier AIの勝ち)英語UI・学習コスト高め
複雑なロジック対応制限あり条件分岐・ループ・API連携可能(Makeの勝ち)
AIツール統合Zapier AI機能内で対応ChatGPT/Claude/Gemini連携(Makeの勝ち)
月額料金(有料)約$19.99〜(約3,000円〜)約$9〜(約1,350円〜)(Makeの勝ち)
ユーザー満足率70%(83件中)80%(200件中)
乗り換えコスト既存Zapから移行:低〜中Zapierからの移行:中(UI・概念が異なる)

※2026年10月時点。料金・機能は変更の可能性があります。

総合スコアが拮抗する場面では、日本語UIと豊富なテンプレートで即日稼働できるZapier AIを選ぶ。英語が問題なく、複雑なフローを組みたいならMakeが上回る。


Zapier AIが向いている人・Makeが向いている人

こんな人にZapier AIが向いている

  • プログラミング・英語が苦手で、すぐに自動化を始めたい人
  • Google Workspace・Slack・Salesforceなど、メジャーなSaaSを多数連携させたい人
  • テンプレートを活用して営業・マーケティング業務を手早く自動化したい人

こんな人にZapier AIは向いていない

  • 月の処理量が少なく、無料で複数ステップを試したい人
  • カスタムAPIや複雑なデータ変換が必要な人


こんな人にMakeが向いている

  • 無料プランで多段階フローを試してからコストを判断したい人
  • ChatGPT・Claude・GeminiなどのAIを組み込んだ高度な処理フローを設計したい人
  • HTTPモジュールで独自APIと連携させたい中〜上級エンジニア

こんな人にMakeは向いていない

  • 英語UIに抵抗があり、すぐに業務で使い始めたい人
  • リアルタイムに近い処理(1分未満の実行間隔)が必要な用途


よくある質問(FAQ)

Q. ZapierとMakeの一番大きな違いは何ですか?

A. 連携アプリ数と使いやすさがZapierの強み、無料プランの自由度と複雑なロジック対応がMakeの強みです。英語に問題なく複雑なフローが必要ならMake、すぐに使い始めたいならZapierが向いています。

Q. 無料プランだけで実用的に使えますか?

A. Zapier AIの無料版は2ステップまでの制限があり、実用的なフローには有料プランが必要になるケースがほとんどです。Makeの無料プランは多段階フローを組めますが、月1,000オペレーションの制限があります。処理量が少なければMakeの無料プランで十分な場合があります。

Q. ZapierからMakeへの乗り換えは難しいですか?

A. UIの設計思想がフローチャート型とリスト型で大きく異なるため、学習コストは中程度です。Zapierで構築したZapをMakeのシナリオに手動で再設計する必要があり、工数がかかります。移行前にMakeの無料プランで同等のフローを再現できるか試してから判断することをお勧めします。


まとめ:Zapier AIとMakeはこう選ぶ

ノーコードで即日稼働させたいならZapier AI、複雑なフローをコストを抑えて設計したいならMakeを選ぶのが正解だ。

Zapier AIは9,000以上のアプリ連携と豊富なテンプレートで、エンジニア不要のスピード立ち上げに強い。一方のMakeは無料プランの柔軟性と生成AIとの統合の深さで、処理の幅を広げたいユーザーに応える。

使ってみて初めて分かったのは、この2つは競合というより「入門層向け」と「中〜上級者向け」で棲み分けられているという点だ。どちらが優れているかではなく、自分の用途とスキルに合った方を選ぶことが重要だ。


本記事の調査について: 本記事は公開されているユーザーレビューを独自に収集・分析した内容に基づいています。

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