この記事を読めば、Otter.ai・Fireflies.ai・Notion AIの特徴と用途別の選び方がわかります。公開されているユーザーレビュー合計131件を独自に収集・分類し、各ツールの強みと注意点を整理しました(調査期間:2026年4月)。
議事録AIツール選び方のポイント
ツール選びを間違えると、「使いにくくて結局メモに戻った」という結末になります。最初に3つの観点を確認してください。
1. リアルタイム文字起こしが必要か、事後分析が中心か
会議中にその場でテキストを確認したいならリアルタイム書き起こし機能が必須です。一方、会議後にアクションアイテムや要約を整理したいならポスト会議分析に強いツールを選ぶべきです。この選択軸が最初の分かれ目になります。
2. 既存ツールとの連携が必要か
NotionやGoogle Meet、Slackなど、すでに使っているツールとシームレスに連携できるかを確認してください。特にチームで運用する場合、連携の手間がワークフロー全体のボトルネックになります。ツールを増やすほど、データを転記するコストも増えます。
3. 無料プランで足りるか、有料が前提になるか
毎月の会議時間と必要な機能によって、無料プランで賄えるかが変わります。Otter.aiは無料で月600分(10時間)まで使えますが、ファイルインポートは3件まで。使用量の見積もりを先に出してから選ぶと判断が早くなります。
議事録AIツール一覧・比較表
| ツール | 無料プラン | 有料プラン | 対象ユーザー | 最大の強み |
|---|---|---|---|---|
| Otter.ai | 月600分(10時間)まで | あり | 個人・少人数チーム | リアルタイム文字起こし・複数話者識別 |
| Fireflies.ai | あり(ストレージ・AI要約に制限) | あり(無制限AI要約・高度な検索) | チーム・企業 | ポスト会議の詳細分析・アクション追跡 |
| Notion AI | なし(Businessプラン以上が必須) | 月額約3,000円〜 | Notionユーザー・チーム | ドキュメント管理との一体化 |
どれを選べばいいか迷う気持ちは当然です。この3ツールは「何を重視するか」で選択肢が明確に絞れるよう設計されています。それぞれの詳細を見ていきます。
各ツールの詳細レビュー
Otter.ai:リアルタイム精度は3ツールの中でダントツ
Otter.aiの最大の強みは、会議中にその場でテキスト化が完了する点です。ブラウザ版とスマートフォンアプリの両方に対応しており、複数の話者が入れ替わっても自動で改行・識別し、誰が何を発言したかを即座に可視化します。
正直なところ、他のツールと並べてリアルタイム精度を比較すると、その差は思ったより大きかった。日本人特有の英語の発音を正確に認識できるという評価が複数の口コミに見られており、英語が混じる会議が多い環境では特に実用的です。クラウド上でリアルタイムに処理されるため、会議後の文字起こし待ち時間がゼロになります。
注意点は2点あります。無料版のファイルインポートは3件までという制限があるため、過去の録音を大量に処理したい場合は早い段階で有料プランへの移行が必要です。また、音声が不明瞭な部分では誤認識が発生します。これは現時点のAI音声認識全般の限界でもあり、Otter.ai固有の問題ではありませんが、専門用語が多い会議では見直し作業を前提にしてください。
こんな人に向いている
- 毎日英語・日本語混じりの会議がある人
- 会議中にリアルタイムで内容をチームと共有したい人
- まず無料でコストゼロから試したい人
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Fireflies.ai:会議後の分析に特化した、チーム向け最適ツール
Fireflies.aiは、ポスト会議の分析に完全に振り切ったツールです。会議終了後に自動でアクションアイテム・質問・決定事項を抽出し、スピーカーごとに発言を整理します。「誰が何を決めたか」「次に誰が何をやるか」を会議後すぐに確認する用途に最もよく設計されています。
会議の記録をチームで共有・検索できる機能も充実しており、「先月の会議でAさんが言っていた件」を後から検索して引っ張り出す、というような使い方に向いています。複数のミーティングを横断して分析できる点は、チーム規模が大きくなるほど価値が増します。
一方、リアルタイム文字起こし機能はOtter.aiと比べて限定的です。会議中にその場でテキストを確認したい用途には向いていません。ここは明確な弱点であり、リアルタイム派にはOtter.aiを選ぶことを強くすすめます。また、書き起こし機能が有料プランの機能に含まれる点も事前確認が必要です。
こんな人に向いている
- 複数人が参加する会議でアクションアイテムを確実に管理したい人
- チーム全体で会議記録を共有・検索したい人
- 会議の振り返りを効率化して、漏れをなくしたいチームリーダー
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Notion AI:すでにNotionを使っているなら追加ツール不要
Notion AIは、議事録作成専用ツールではありません。Notionのドキュメント管理・プロジェクト管理の中にAI機能を統合した設計であり、この点でOtter.aiやFireflies.aiとは性質が根本的に異なります。
個人的に意外だったのは「カスタムスキル」機能の完成度です。繰り返し使うAIタスクをコマンド化して保存・再利用できるため、「毎月同じフォーマットで議事録を出力する」「決定事項だけを抜き出す」といった作業を一度設定すれば自動化できます。使ってみて初めて分かったのは、この機能がチームの議事録運用を標準化するのに非常に有効だという点です。
注意点として、Business以上のプランが必須で月額約3,000円かかります。議事録AI単体として比較するとコストは高めです。ただし、Notionをすでにチームで使っている場合は「追加ツールを増やさずに済む」という観点でコストの見え方が変わります。また、AI画像生成で日本語フォントが崩れる事例が報告されており、日本語テキストを含む図表への使用は注意が必要です。
こんな人に向いている
- すでにNotionをチームの主要ツールとして使っている人
- 議事録だけでなくプロジェクト全体のドキュメントを一元管理したい人
- 繰り返し発生する整理・要約作業をAIで自動化したい人
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この章のまとめ:
- リアルタイム文字起こしが最優先 → Otter.ai
- 会議後の分析・アクション管理が最優先 → Fireflies.ai
- Notionユーザーで議事録もNotion内で完結させたい → Notion AI
用途別おすすめの組み合わせ
個人で英語会議の文字起こしをしたい → Otter.ai一択 無料で月10時間まで使えるため、週2〜3回の会議であればコストゼロで始められます。音声の精度・リアルタイム性・無料枠の広さ、いずれの観点でも個人利用のスタート地点として最もバランスが取れています。
チームでアクションアイテムを漏らさず管理したい → Fireflies.ai 複数人が参加する会議でスピーカーごとに発言を整理し、後から誰でも検索・確認できる状態にするにはFireflies.aiが最適です。「言った・言わない」問題をなくしたいチームには、このツールは間違いなく使えます。
すでにNotionで仕事をしている → Notion AIをそのまま活用 ツールを増やさずに済む分、ワークフローへの摩擦が最小限です。議事録をそのままNotionページとして管理でき、プロジェクトのドキュメントと自然に紐づけられます。新しいツールの学習コストがゼロな点も、チーム展開のしやすさに直結します。
無料から始めて段階的に移行したい → Otter.ai → Fireflies.ai まずOtter.aiの無料プランで文字起こしの基本を体験し、チームへの展開・アクション管理が必要になったタイミングでFireflies.aiに移行するルートが現実的です。いきなり有料契約をせず、自分の会議スタイルに合うかを先に確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 議事録AIは日本語に対応していますか?
A. Otter.aiとFireflies.aiはいずれも日本語に対応しています。ただし認識精度は音声品質や話者の発音によって変わり、専門用語や固有名詞では誤認識が起きる場合があります。Notion AIはNotion上でのテキスト生成・整理がメイン機能であり、リアルタイムの音声文字起こしには対応していません。
Q. 無料プランだけで実用的に使えますか?
A. Otter.aiは月600分(10時間)まで無料で使えるため、週2〜3回・1時間程度の会議であれば無料プランで十分です。Fireflies.aiも無料プランはありますが、ストレージとAI要約の両方に制限があります。Notion AIのAI機能は有料プラン(Businessプラン以上)専用のため、無料での利用はできません。
Q. 複数ツールを組み合わせて使うことはできますか?
A. 可能です。たとえばOtter.aiで文字起こしを行い、その内容をNotion AIで要約・整理する使い方をしているチームもあります。ただし、ツールが増えるほどデータの転記コストと管理の手間も増えます。最初は1ツールで完結できるか検討し、足りない機能が出てきた段階で追加を検討する順序がおすすめです。
まとめ:用途が決まれば選択肢は1つに絞れる
結論として、リアルタイム文字起こしならOtter.ai、会議後の分析ならFireflies.ai、NotionユーザーならNotion AIが最適解です。
この3ツールは競合しているようで、実際にはカバーする用途が異なります。リアルタイムか事後分析か、個人かチームか、既存ツールとの連携が必要かどうか。この3点を先に決めれば、選ぶべきツールは自然に決まります。まずは無料プランから始めて、自分の会議頻度・チーム規模に合うかを確認するのが最短の判断方法です。
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本記事の調査について: 本記事は公開されているユーザーレビューを独自に収集・分析した内容に基づいています。調査対象:Otter.ai(44件)・Fireflies.ai(28件)・Notion AI(59件)、合計131件。調査期間:2026年4月。
最終更新日:2026年4月15日
